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子ども・出生

子育て世代吸引力指数:東京都心区と、意外な小さな町

保育所定員・20代純移動率・婚姻率を組み合わせた独自の「子育て世代吸引力指数」を算出しました。上位は東京都心区が占める一方、島根県川本町や高知県仁淀川町のように、保育所定員が突出して手厚い小さな町も上位に食い込みました。

公開日:2026年8月15日

データ更新日:2026年7月15日(e-Stat 公開データに基づき自動更新)

子育て世代吸引力指数 全国1位
東京都 墨田区 10.2

🏆 TOP3

#1
東京都 墨田区
10.2
#2
東京都 中央区
10.0
#3
東京都 台東区
9.9

「子育てしやすい街」を1つの数字だけで語るのは 難しいものです。今回、保育所へのアクセス(子ども 1,000人あたりの保育所定員)、若い世代の転入超過 (20代純移動率)、婚姻件数という3つの指標を組み 合わせ、「子育て世代吸引力指数」という独自の 総合指標を算出しました。

子育て世代吸引力指数 TOP15

1. 東京都 墨田区
10.2
2. 東京都 中央区
10.0
3. 東京都 台東区
9.9
4. 東京都 千代田区
9.2
5. 東京都 品川区
7.5
6. 東京都 中野区
7.3
7. 東京都 目黒区
7.2
8. 東京都 渋谷区
6.5
9. 島根県 川本町
6.5
10. 山梨県 忍野村
6.2
11. 沖縄県 竹富町
6.1
12. 東京都 港区
6.1
13. 東京都 大田区
5.9
14. 高知県 仁淀川町
5.8
15. 東京都 文京区
5.8

上位8自治体のうち8自治体を東京都特別区が 占めています。20代純移動率ランキング分析の記事で 見た通り、東京都心区は若年層の転入超過が大きく、 保育所の整備も進んでいるため、複数の指標で高い 評価になりやすい構造があります。ただし婚姻率 ランキング分析の記事で指摘した通り、都心区の 婚姻件数には「未婚のまま転入した若年層が多く住む ことによる分母の押し上げ」という統計上の癖がある 点には注意が必要です。

東京以外で光る、意外な小さな町

1. 島根県 川本町
6.5
2. 山梨県 忍野村
6.2
3. 沖縄県 竹富町
6.1
4. 高知県 仁淀川町
5.8
5. 岩手県 西和賀町
5.7

東京都を除いた中で目を引くのが、島根県川本町 (人口3,248人)です。子ども1,000人あたりの保育所定員は9.4と全国トップクラスで、これは東京都心区の3倍以上の 水準です。高知県仁淀川町も同様に保育所定員が 突出しており、人口規模の小さな町ほど、保育所 1施設あたりがカバーする子どもの数が少なく、 相対的に手厚い体制になりやすいという側面があります。 都市部の雇用の多さとは違う軸で、「子どもを預け やすい町」を探すなら、こうした小規模自治体にも 注目する価値があります。

💬 運営者のひとこと
この指数を作っていて感じたのは、「子育て世代に 選ばれる街」には、東京都心区のような「仕事も 保育も揃っている」パターンと、島根県川本町の ような「規模は小さいが1人あたりの支援が手厚い」 パターンの、性質の異なる2つの強さがあるという ことです。移住先を選ぶときは、自分たちが何を 優先したいか(雇用機会か、手厚い支援か)によって、 見るべき指標が変わってくると感じています。

大都市(人口20万人以上)ではどこが強いか

1. 東京都 墨田区
10.2
2. 東京都 台東区
9.9
3. 東京都 品川区
7.5
4. 東京都 中野区
7.3
5. 東京都 目黒区
7.2

人口20万人以上に絞っても、上位は東京都特別区が 並びます。子育て世帯にとって重要な「仕事の 選択肢の多さ」と「保育インフラの充実」が同時に 揃っている自治体は、やはり大都市圏に集中して いることが分かります。

このスコアの限界

このスコアは3つの指標を統計的に統合した独自 集計であり、公式な「子育てしやすさ」の評価基準 ではありません。婚姻率は東京都心区で高く出やすい 統計上の癖があり、保育所定員も人口規模が小さい 自治体ほど数値が振れやすい点にご注意ください。 実際の子育て環境は、保育料や医療費助成など、 今回のスコアに含まれない要素にも大きく左右されます。

Q&A:子育て世代吸引力指数についてよくある質問

Q. 子育て世代吸引力指数とは何ですか?
A. 子ども1,000人あたりの保育所定員数、20代(20〜29歳)の人口純移動率、人口あたりの婚姻件数という3つの指標をZスコア化して統合した、本サイト独自の指標です。子育て世代にとっての「住みやすさ・選ばれやすさ」を多角的に測ることを目的としています。

Q. 子育て世代吸引力指数が最も高いのはどこですか?
A. 東京都墨田区です。上位8自治体のうち8自治体を東京都特別区が占めており、雇用の多さと保育インフラの充実が高く評価されています。

Q. 東京都以外で上位に入る自治体はありますか?
A. あります。特に島根県川本町は子ども1,000人あたりの保育所定員が9.4と全国トップクラスで、人口3,000人規模の町としては極めて手厚い保育体制を持っています。高知県仁淀川町も同様の傾向が見られます。

まとめ

子育て世代吸引力指数からは、東京都心区の「総合力の 高さ」と、島根県川本町のような小さな町の「1人 あたりの手厚さ」という、異なる2種類の強さが 見えてきました。保育所アクセス・移住・婚姻という 個別記事とあわせて読むことで、より多角的に 「子育てしやすい街」を探せます。

保育所アクセスランキング分析を見る20代純移動率ランキング分析を見る婚姻率ランキング分析を見る

筆者について:元自治体職員・現データコンサルタント。行政・民間で10年以上、 統計データの分析と可視化に携わっています。運営者情報を見る →
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