結論:県庁所在地が「県内最大」とは限らない

国勢調査のデータで、46道府県の県庁所在地と、県内で最も人口の多い 自治体を比べました。県庁所在地が県内の最大都市だったのは41道府県で、5道府県では別の都市のほうが人口が多い結果でした。

県県庁所在地人口(人)県内最大の都市人口(人)最大都市は県庁所在地の何倍
山口県山口市193,966下関市255,0511.31倍
福島県福島市282,693いわき市332,9311.18倍
静岡県静岡市693,389浜松市790,7181.14倍
群馬県前橋市332,149高崎市372,9731.12倍
三重県津市274,537四日市市305,4241.11倍

東京都は、特別区が23の自治体に分かれているため対象外です。 人口は令和2年国勢調査に基づきます。

県庁所在地の人口ランキング(上位10)

1. 神奈川県 横浜市
3,777,491人
2. 大阪府 大阪市
2,752,412人
3. 愛知県 名古屋市
2,332,176人
4. 北海道 札幌市
1,973,395人
5. 福岡県 福岡市
1,612,392人
6. 兵庫県 神戸市
1,525,152人
7. 京都府 京都市
1,463,723人
8. 埼玉県 さいたま市
1,324,025人
9. 広島県 広島市
1,200,754人
10. 宮城県 仙台市
1,096,704人

人口が最も多い県庁所在地は横浜市(3,777,491人)、最も少ないのは鳥取市(188,465人)で、その差は約20倍です。同じ「県庁所在地」でも、都市の規模には大きな開きがあります。

県庁所在地は、県の人口の何%を占めるか

県庁所在地の人口が県全体の人口に占める割合は、中央値で約31.2%でした。割合が高いのは京都府京都市(56.8%)、宮城県仙台市(47.6%)、高知県高知市(47.2%)、香川県高松市(43.9%)、広島県広島市(42.9%)で、県の人口が県庁所在地に集中しています。反対に割合が低いのは茨城県水戸市(9.4%)、山口県山口市(14.5%)、福島県福島市(15.4%)、三重県津市(15.5%)、千葉県千葉市(15.5%)で、県内に人口が分散しています。

県県庁所在地人口(人)県の人口に占める割合県内最大か
京都府京都市1,463,72356.8%○
宮城県仙台市1,096,70447.6%○
高知県高知市326,54547.2%○
香川県高松市417,49643.9%○
広島県広島市1,200,75442.9%○
熊本県熊本市738,86542.5%○
大分県大分市475,61442.3%○
石川県金沢市463,25440.9%○
神奈川県横浜市3,777,49140.9%○
富山県富山市413,93840.0%○
和歌山県和歌山市356,72938.7%○
岡山県岡山市724,69138.4%○
愛媛県松山市511,19238.3%○
北海道札幌市1,973,39537.8%○
宮崎県宮崎市401,33937.5%○
鹿児島県鹿児島市593,12837.3%○
新潟県新潟市789,27535.9%○
徳島県徳島市252,39135.1%○
福井県福井市262,32834.2%○
鳥取県鳥取市188,46534.1%○
秋田県秋田市307,67232.1%○
福岡県福岡市1,612,39231.4%○
長崎県長崎市409,11831.2%○
大阪府大阪市2,752,41231.1%○
愛知県名古屋市2,332,17630.9%○
島根県松江市203,61630.3%○
佐賀県佐賀市233,30128.8%○
兵庫県神戸市1,525,15227.9%○
栃木県宇都宮市518,75726.8%○
奈良県奈良市354,63026.8%○
滋賀県大津市345,07024.4%○
岩手県盛岡市289,73123.9%○
山梨県甲府市189,59123.4%○
山形県山形市247,59023.2%○
青森県青森市275,19222.2%○
沖縄県那覇市317,62521.6%○
岐阜県岐阜市402,55720.3%○
静岡県静岡市693,38919.1%×
長野県長野市372,76018.2%○
埼玉県さいたま市1,324,02518.0%○
群馬県前橋市332,14917.1%×
千葉県千葉市974,95115.5%○
三重県津市274,53715.5%×
福島県福島市282,69315.4%×
山口県山口市193,96614.5%×
茨城県水戸市270,6859.4%○

なぜ県庁所在地が最大の都市にならないことがあるのか

県庁所在地は、明治初期の廃藩置県のころに、旧藩の城下町や交通の要所など、 当時の行政上の事情で決まった例が多いとされています。その後、産業の発展や 鉄道・港湾の整備、平成の大合併などを経て、都市ごとの人口の増え方には 差が生まれました。県庁所在地ではない都市が、人口で上回るようになった県が あるのは、こうした経緯の結果と考えられます。

ただし、この記事の数字は人口だけの比較です。県庁所在地は、行政機関や オフィスが集まる政治・行政の中心であり、人口が最大でなくても、県の 中心としての役割を担っています。

Q&A:県庁所在地の人口についてよくある質問

Q. 県庁所在地は、その県で一番人口が多い都市ですか?
A. 多くの県ではそうですが、すべてではありません。このデータでは、調べた46道府県のうち41で県庁所在地が県内の最大都市で、5では別の都市のほうが人口が多くなっています。

Q. 県庁所在地が県内で最大の都市ではないのは、どの県ですか?
A. 山口県(山口市より下関市が大きい)、福島県(福島市よりいわき市が大きい)、静岡県(静岡市より浜松市が大きい)、群馬県(前橋市より高崎市が大きい)、三重県(津市より四日市市が大きい)です。

Q. 県庁所在地の人口が県全体に占める割合が最も高いのはどこですか?
A. 京都府の京都市で、県の人口の約56.8%を占めます。反対に最も低いのは茨城県の水戸市で、約9.4%です(中央値は約31.2%)。

Q. 東京都が表に入っていないのはなぜですか?
A. 東京都の都庁所在地は新宿区ですが、特別区は23の自治体に分かれていて、「1つの県庁所在市」とは性質が異なります。比較の前提をそろえるため、この記事では東京都を除く道府県を対象にしています。

まとめ

県庁所在地が県内最大の都市だったのは、調べた46道府県のうち41です。県庁所在地の「顔」と人口の大きさは、必ずしも一致しません。 県庁所在地の高低差(標高)に注目した記事もあわせてご覧ください。

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