標高TOP12
国土地理院「都道府県の庁舎及び東西南北端点の経緯度」データを もとに、47都道府県庁所在地の標高を比較しました。平均は41.6mですが、最も高い長野市と最も低い長崎市 では、実に180倍近い差があります。
上位3県は、すべて「盆地」の都市
1位の長野市(371.5m)、2位の甲府市(270.4m)、3位の山形市 (198.6m)には、共通点があります。いずれも、周囲を山に 囲まれた「盆地」に発達した城下町だということです。
盆地は周囲の山地からの水資源に恵まれ、農業に適した 土地であると同時に、山を越える交通路が集まる要衝にも なりやすい地形です。城下町として発展した都市の多くが 盆地に位置しているのは、決して偶然ではありません。
4位の盛岡市(128.3m)、6位の前橋市(108.4m)も、内陸に 位置する都市です。標高の高い県庁所在地の多くが、海から 離れた内陸県に集中していることが分かります。
標高が低いのは、港湾都市
逆に標高が低い県庁所在地は、古くから港として栄えた 都市が中心です。
最も低い長崎県長崎市(2.1m)をはじめ、 神奈川県横浜市(2.5m)、青森県青森市(2.6m)など、いずれも 港を中心に発展してきた都市です。人口の多い大都市である 東京都(新宿区、34.9m)や大阪府(大阪市、15.5m)も、実は そこまで標高が高くありません。都市の規模と標高には、 直接の関係がないことが分かります。
Q&A:県庁所在地の標高についてよくある質問
Q. 都道府県庁所在地の標高で1位はどこですか?
A. 長野県長野市で、標高371.5mです。日本アルプスに囲まれた長野盆地に位置しています。
Q. なぜ上位の県庁所在地には盆地の都市が多いのですか?
A. 長野市・甲府市・山形市はいずれも、周囲を山に囲まれた盆地に発達した城下町です。盆地は水資源が豊富で農業に適し、周囲の山地からの交通の要衝にもなりやすいため、古くから人が集まり、都市として発展しやすい地形だったと考えられます。
Q. 標高が最も低い県庁所在地はどこですか?
A. 長崎県長崎市で、標高2.1mです。港湾都市として発展した県庁所在地の多くは、海に近い低地に位置しています。
まとめ
都道府県庁所在地の標高を比較すると、盆地に発達した内陸の 城下町(長野市・甲府市・山形市)と、港を中心に発展した 臨海都市(長崎市・横浜市)という、日本の都市が歩んできた 2つの発展パターンが、標高という一つの数字からも見えて きます。
出典:国土地理院「都道府県の庁舎及び東西南北端点の経緯度 (世界測地系)」(約5m四方間隔の航空レーザ測量、誤差0.3m以内)