薬剤師数ランキング分析:「研究医療都市」というもう1つのパターン
人口10万人あたりの薬剤師数を全国1,575自治体で比較すると、全国平均183.2人に対し、東京都千代田区が7828.4人で全国1位。医師数・歯科医師数の記事で見た「大学城下町」とは別に、国立の医療研究機関を抱える自治体が上位に入るという、新しいパターンが見えてきました。
公開日:2026年8月20日
データ更新日:2026年7月15日(e-Stat 公開データに基づき自動更新)
🏆 TOP3
薬剤師数(人口10万人あたり)を見ると、医師数・ 歯科医師数の分析記事とは少し違う顔ぶれが見えて きます。全国1,575自治体 の平均は183.2人でした。
薬剤師数TOP10
上位5位までは東京都心区が占めていますが、6位以下に 目を向けると、これまでの医師数・歯科医師数の記事 では見られなかった「国立の医療研究機関を抱える 自治体」というパターンが浮かび上がります。
「研究医療都市」という第3のパターン
愛知県大府市には国立長寿医療研究センター、静岡県 長泉町には静岡県立静岡がんセンター、岩手県矢巾町 には岩手医科大学附属病院、茨城県つくば市には 筑波大学附属病院をはじめとする研究機関が集積して います。医師数・歯科医師数の記事で見た「私立 大学の城下町」とは異なり、国が主導する高度専門 医療・研究機関が立地することで、薬剤師の需要が 人口規模に見合わない水準まで押し上げられている ケースです。都市の規模ではなく、その都市が どんな機能を担っているかが数字に表れる好例だと 言えます。
データを読むときの注意点
医師数・歯科医師数の記事と同様、この統計は薬剤師の 勤務地ベースの集計です。調剤薬局チェーンの本部や 物流拠点が置かれている自治体でも数値が高く出ることが あり、必ずしも住民が薬を受け取りやすいかどうかを 直接表しているわけではない点にご注意ください。
Q&A:薬剤師数ランキングについてよくある質問
Q. 薬剤師数(人口10万人あたり)が全国1位の自治体はどこですか?
A. 東京都千代田区が7828.4人で全国1位です。都心のオフィス街としての通院需要に加え、大規模な調剤薬局チェーンの本部機能が集積していることも要因とみられます。
Q. 東京都以外で薬剤師数が多いのはどんな自治体ですか?
A. 国立の医療研究機関を抱える自治体が目立ちます。愛知県大府市には国立長寿医療研究センター、静岡県長泉町には静岡県立静岡がんセンター、岩手県矢巾町には岩手医科大学附属病院があり、いずれも人口規模に見合わない高い薬剤師数につながっています。
Q. 薬剤師が1人もいない自治体はありますか?
A. 今回の集計では、薬剤師数が0人として登録されている自治体が21町村ありました。近隣自治体の薬局に頼っている地域です。
まとめ
薬剤師数ランキングからは、医師数・歯科医師数と 同じ「都心部」「大学城下町」に加え、「国立の 研究医療都市」という第3のパターンが見えてきました。 医療系の記事を横断して読むことで、それぞれの 自治体がどんな医療機能を担っているのかが、より 立体的に見えてきます。