薬剤師数(人口10万人あたり)を見ると、医師数・ 歯科医師数の分析記事とは少し違う顔ぶれが見えて きます。全国1,575自治体 の平均は183.2人でした。

薬剤師数TOP10

1. 東京都 千代田区
7828.4人
2. 東京都 中央区
2905.2人
3. 東京都 港区
1467.3人
4. 東京都 文京区
904.7人
5. 東京都 新宿区
786.8人
6. 愛知県 大府市
706.6人
7. 岩手県 矢巾町
652.3人
8. 静岡県 長泉町
636.9人
9. 大阪府 島本町
624.1人
10. 茨城県 つくば市
584.7人

上位5位までは東京都心区が占めていますが、6位以下に 目を向けると、これまでの医師数・歯科医師数の記事 では見られなかった「国立の医療研究機関を抱える 自治体」というパターンが浮かび上がります。

「研究医療都市」という第3のパターン

1. 愛知県 大府市
706.6人
2. 岩手県 矢巾町
652.3人
3. 静岡県 長泉町
636.9人
4. 茨城県 つくば市
584.7人

愛知県大府市には国立長寿医療研究センター、静岡県 長泉町には静岡県立静岡がんセンター、岩手県矢巾町 には岩手医科大学附属病院、茨城県つくば市には 筑波大学附属病院をはじめとする研究機関が集積して います。医師数・歯科医師数の記事で見た「私立 大学の城下町」とは異なり、国が主導する高度専門 医療・研究機関が立地することで、薬剤師の需要が 人口規模に見合わない水準まで押し上げられている ケースです。都市の規模ではなく、その都市が どんな機能を担っているかが数字に表れる好例だと 言えます。

データを読むときの注意点

医師数・歯科医師数の記事と同様、この統計は薬剤師の 勤務地ベースの集計です。調剤薬局チェーンの本部や 物流拠点が置かれている自治体でも数値が高く出ることが あり、必ずしも住民が薬を受け取りやすいかどうかを 直接表しているわけではない点にご注意ください。

Q&A:薬剤師数ランキングについてよくある質問

Q. 薬剤師数(人口10万人あたり)が全国1位の自治体はどこですか?
A. 東京都千代田区が7828.4人で全国1位です。都心のオフィス街としての通院需要に加え、大規模な調剤薬局チェーンの本部機能が集積していることも要因とみられます。

Q. 東京都以外で薬剤師数が多いのはどんな自治体ですか?
A. 国立の医療研究機関を抱える自治体が目立ちます。愛知県大府市には国立長寿医療研究センター、静岡県長泉町には静岡県立静岡がんセンター、岩手県矢巾町には岩手医科大学附属病院があり、いずれも人口規模に見合わない高い薬剤師数につながっています。

Q. 薬剤師が1人もいない自治体はありますか?
A. 今回の集計では、薬剤師数が0人として登録されている自治体が21町村ありました。近隣自治体の薬局に頼っている地域です。

まとめ

薬剤師数ランキングからは、医師数・歯科医師数と 同じ「都心部」「大学城下町」に加え、「国立の 研究医療都市」という第3のパターンが見えてきました。 医療系の記事を横断して読むことで、それぞれの 自治体がどんな医療機能を担っているのかが、より 立体的に見えてきます。

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