市・町・村の数と人口規模
国勢調査のデータにある市区町村のうち、市・町・村の数と人口規模は次のとおりです (東京都の特別区は市町村とは別の扱いのため除いています)。
| 区分 | 数 | 人口の中央値(人) | 最小(人) | 最大(人) |
|---|---|---|---|---|
| 市 | 792 | 64,919 | 2,989 | 3,777,491 |
| 町 | 742 | 10,337 | 847 | 51,155 |
| 村 | 183 | 2,540 | 169 | 41,206 |
最も人口が少ないのは、市が北海道 歌志内市(2,989人)、町が福島県 大熊町(847人)、村が東京都 青ヶ島村(169人)です。
人口が少ない市ランキング(下位10)
市の要件の一つは人口5万人以上ですが、このデータでは792市のうち291市(約37%)が5万人未満です。最も人口が少ない歌志内市は、市の中央値の約22分の1の規模です。
人口が多い町・村ランキング
| 順位 | 町(人口の多い順 上位10) | 人口(人) | 村(人口の多い順 上位5) | 人口(人) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 広島県 府中町 | 51,155 | 沖縄県 読谷村 | 41,206 |
| 2 | 愛知県 東浦町 | 49,596 | 茨城県 東海村 | 37,891 |
| 3 | 茨城県 阿見町 | 48,553 | 沖縄県 中城村 | 22,157 |
| 4 | 神奈川県 寒川町 | 48,348 | 福島県 西郷村 | 20,808 |
| 5 | 福岡県 粕屋町 | 48,190 | 沖縄県 北中城村 | 17,969 |
| 6 | 福岡県 志免町 | 46,377 | ||
| 7 | 埼玉県 伊奈町 | 44,841 | ||
| 8 | 愛知県 東郷町 | 43,903 | ||
| 9 | 埼玉県 杉戸町 | 43,845 | ||
| 10 | 大阪府 熊取町 | 43,763 |
最も人口が多い町は広島県 府中町(51,155人)、 最も多い村は沖縄県 読谷村(41,206人)です。最も人口が多い村の読谷村は、最も人口が少ない市の歌志内市より人口が多くなっています。「村は市より小さい」とは限りません。
人口5万人以上なのに、市ではない町村
人口5万人以上でありながら、市になっていない町村は1町村あります。
- 広島県 府中町(町):51,155人
市になるには、人口のほかに市街地の戸数や産業構造などの要件も満たし、 自治体として市制を施行する手続きも必要です。人口が5万人を超えても、 町や村のままの自治体がある理由の一つです。
人口帯別に見る、市・町・村の数
| 人口 | 市 | 町 | 村 |
|---|---|---|---|
| 5,000人未満 | 1 | 146 | 143 |
| 5,000人〜1万人未満 | 3 | 208 | 29 |
| 1万人〜3万人未満 | 108 | 329 | 9 |
| 3万人〜5万人未満 | 179 | 58 | 2 |
| 5万人〜10万人未満 | 240 | 1 | 0 |
| 10万人以上 | 261 | 0 | 0 |
人口の規模で見ると、市・町・村は重なり合っています。「市は大きく、村は小さい」 という傾向は確かにありますが、人口だけで市町村の区分を判断することは できません。
市・町・村の法律上の違い
地方自治法は、市になるための要件として、次の4つを挙げています。
- 人口が5万人以上であること
- 中心の市街地を形成している区域内の戸数が、全戸数の6割以上であること
- 商工業などの都市的な業態に従事する人とその世帯員が、全人口の6割以上であること
- 都道府県の条例で定める、都市としての要件を満たしていること
町は、都道府県の条例で定める要件を満たす自治体で、村はそれ以外の自治体です。 町と村の区分は、国の法律ではなく、都道府県ごとの条例が決めています。
一方で、市・町・村の法律上の権限や事務の内容に、大きな違いはありません。 違いが出るのは、福祉事務所の設置義務など、一部の事務に限られます。
このデータで5万人未満の市が多いのは、平成の大合併のころに、合併で市になる 場合の人口要件が緩和された時期があったことが背景にあります。また、市になった あとで人口が減っても、市でなくなる決まりはありません。
Q&A:市・町・村の人口についてよくある質問
Q. 日本で一番人口が少ない市はどこですか?
A. 北海道 歌志内市で、2,989人です(国勢調査)。人口が少ない市の下位10は、この記事の表で確認できます。
Q. 日本で一番人口が少ない町・村はどこですか?
A. 町では福島県 大熊町(847人)、村では東京都 青ヶ島村(169人)が最も人口の少ない自治体です。
Q. 市になるには人口5万人以上が必要ですか?
A. 地方自治法では、市の要件の一つに人口5万人以上が定められています。ただし、合併に伴う特例などで要件が緩和された時期があり、このデータでは792市のうち291市(約37%)が人口5万人未満です。市になったあとに人口が減っても、市でなくなるわけではありません。
Q. 人口5万人を超えている町や村はありますか?
A. あります。このデータでは1町村が5万人以上で、最も多いのは広島県 府中町(51,155人)です。町村は、都道府県の条例などで決まるため、人口が多くても町のままの自治体があります。
Q. 市・町・村の違いは何ですか?
A. 市には、人口5万人以上、中心市街地の戸数、商工業などの従事者の割合、都道府県条例で定める都市的施設といった要件が地方自治法で定められています。町は都道府県の条例で定める要件を満たす自治体で、村はそれ以外の自治体です。法律上の権限や事務の内容に大きな差はありません。
まとめ
市は人口5万人以上、という目安は、実際には当てはまらない例が少なくありません。 人口が最も少ない市は北海道 歌志内市(2,989人)で、 5万人未満の市は291市、5万人以上の町村は1町村あります。自治体の区分と人口の規模は、 思ったよりも重なり合っています。
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