メインコンテンツへ移動
🇯🇵 全国自治体データランキング
財政

自治体・財政健全度スコア:4指標を統合した独自ランキング

財政力指数・経常収支比率・自主財源比率・実質公債費比率という4つの財政指標を統合し、本サイト独自の「財政健全度スコア」を算出しました。全国1,575自治体の中で1位は愛知県飛島村。最下位の北海道夕張市は、2番目に低い自治体と比べても4倍以上のスコア差があり、他のどの自治体とも隔絶した位置にあります。

公開日:2026年8月15日

データ更新日:2026年7月15日(e-Stat 公開データに基づき自動更新)

財政健全度スコア 全国1位
愛知県 飛島村 14.7

🏆 TOP3

#1
愛知県 飛島村
14.7
#2
新潟県 刈羽村
11.6
#3
長野県 軽井沢町
11.0

本サイトではこれまで、財政力指数・経常収支比率・ 自主財源比率(地方税収入割合)・実質公債費比率という 4つの財政指標を、それぞれ個別のランキング記事で 分析してきました。しかし実際の自治体財政は、 どれか1つの指標だけで判断できるものではありません。 そこで今回、4指標をZスコア(平均からどれだけ 離れているかを表す統計的な尺度)に変換して統合し、 「財政健全度スコア」という独自の総合指標を算出 しました。

財政健全度スコア TOP10

1. 愛知県 飛島村
14.7
2. 新潟県 刈羽村
11.6
3. 長野県 軽井沢町
11.0
4. 東京都 港区
10.9
5. 山梨県 忍野村
10.9
6. 福島県 広野町
10.7
7. 山梨県 山中湖村
10.7
8. 愛知県 豊田市
10.6
9. 大阪府 田尻町
9.9
10. 東京都 武蔵野市
9.5

1位は愛知県飛島村(人口4,575人)でした。 名古屋港に面した臨海工業地帯を抱え、人口規模に 対して非常に大きな税収基盤を持っています。2位の 新潟県刈羽村、6位の福島県広野町のように、原子力 発電所関連の施設を抱える自治体も上位に入りました。 一方で4位の東京都港区、10位の武蔵野市のように、 都市部の富裕な自治体も上位にランクインしており、 「財政的に豊かな自治体」には、大きく分けて 「特定の大規模施設に依存する小規模自治体」と 「都市部の豊かな税収基盤を持つ自治体」という 2つのパターンがあることが見えてきます。

最下位・夕張市は「桁が違う」

1. 北海道 夕張市
-23.1
2. 岩手県 八幡平市
-5.3
3. 福島県 新地町
-5.3
4. 北海道 日高町
-5.2
5. 高知県 本山町
-5.2
6. 北海道 弟子屈町
-5.1
7. 広島県 安芸太田町
-5.1
8. 岩手県 西和賀町
-5.0
9. 北海道 士別市
-5.0
10. 石川県 輪島市
-5.0

最下位は北海道夕張市で、スコアは-23.1でした。2番目に低い岩手県 八幡平市(-5.3) との差は17.8ポイントにのぼり、これは 3位から10位までの差(-0.3ポイント)よりもさらに大きい開きです。実質公債費 比率ランキング分析の記事でも触れた通り、夕張市は 2007年の財政破綻以降、巨額の負債返済を続けており、 今回の統合スコアでもその特異な財政状況が、他の どの自治体とも隔絶した形ではっきりと表れました。

大都市の中では豊田市がトップ、京都市・高知市が下位

1. 愛知県 豊田市
10.6
2. 三重県 四日市市
6.5
3. 東京都 世田谷区
5.7
4. 東京都 中野区
5.6
5. 東京都 品川区
5.6

人口30万人以上の大都市に絞ると、愛知県豊田市が 突出したスコア(10.6)で 1位でした。自動車関連産業の集積による税収の強さが、 財政力指数だけでなく自主財源比率・実質公債費比率 など他の指標にも一貫して良い影響を与えていることが 分かります。

1. 高知県 高知市
-2.0
2. 長崎県 長崎市
-1.9
3. 福岡県 北九州市
-1.3
4. 北海道 旭川市
-1.3
5. 京都府 京都市
-1.1

一方、大都市の中で下位に入ったのは京都市・旭川市・ 北九州市・長崎市・高知市でした。いずれも歴史の 古い地方の中核都市で、人口減少や産業構造の転換に 直面している都市が多いという共通点があります。

💬 運営者のひとこと
複数の財政指標を1つのスコアにまとめる作業をして 改めて感じたのは、「財政が強い自治体」にも複数の パターンがあるということです。工業地帯や発電所を 抱える小さな自治体の強さと、自動車産業のような 裾野の広い産業を持つ大都市の強さは、同じ「財政力が 高い」でも中身がまったく違います。行政の現場でも、 単年の財政指標だけを見て自治体の状況を判断するのは 危険で、複数の指標を組み合わせ、かつその背景にある 産業構造まで見て初めて、実態に近い理解に近づけると 感じています。

このスコアの限界

このスコアはあくまで4つの財政指標を統計的に 統合した独自集計であり、公式な財政健全度の 判定基準ではありません。また、Zスコアという 性質上、全国の分布の中での「相対的な位置」を 示すものであり、絶対的な財政の良し悪しを保証する ものではない点にご注意ください。人口規模が 極端に小さい自治体は、特定の施設の有無で数値が 大きく振れやすいため、参考値として捉えることを おすすめします。

Q&A:財政健全度スコアについてよくある質問

Q. 財政健全度スコアとは何ですか?
A. 財政力指数・経常収支比率・自主財源比率(地方税収入割合)・実質公債費比率という、性質の異なる4つの財政指標をそれぞれZスコア化し、合算した本サイト独自の指標です。単一の指標だけでは見えない、自治体の財政の「総合力」を横断的に比較することを目的としています。

Q. 財政健全度スコアが最も高い自治体はどこですか?
A. 愛知県飛島村(人口4,575人)です。名古屋港の一角に位置し、臨海部の工業地帯からの税収により、人口規模に対して極めて豊かな財政基盤を持っています。

Q. 財政健全度スコアが最も低い自治体はどこですか?
A. 北海道夕張市です。スコアは-23.1で、2番目に低い自治体(岩手県 八幡平市、-5.3)と比べても4倍以上低く、他のどの自治体とも隔絶した水準になっています。

Q. 人口30万人以上の大都市の中で、財政健全度スコアが最も高いのはどこですか?
A. 愛知県豊田市です。自動車関連産業の集積による税収基盤の強さが、財政力指数だけでなく他の3指標にも一貫して表れており、大都市の中では突出したスコアになりました。

まとめ

4つの財政指標を統合した独自スコアからは、単一 指標だけでは見えなかった自治体財政の全体像が 見えてきました。飛島村・港区のような「財政的な 勝ち組」にも複数のパターンがあり、夕張市の 突出した厳しさは、どの角度から見ても揺るがない 事実として改めて浮かび上がりました。個別の 財政指標記事とあわせて読むことで、より立体的に 自治体の財政を理解できます。

財政力指数ランキング分析を見る経常収支比率ランキング分析を見る実質公債費比率ランキング分析を見る財政の中身分析を見る

筆者について:元自治体職員・現データコンサルタント。行政・民間で10年以上、 統計データの分析と可視化に携わっています。運営者情報を見る →
ランキングを見る →