メインコンテンツへ移動
🇯🇵 全国自治体データランキング
高齢化

高齢化率ランキングTOP50分析

高齢化率(65歳以上人口の割合)が上位50の自治体を分析しました。半数以上が人口3,000人未満の小規模な山間部・農村部の自治体です。

公開日:2026年3月6日

データ更新日:2026年7月15日(e-Stat 公開データに基づき自動更新)

TOP50平均高齢化率
54.1%

🏆 TOP3

#1
群馬県 南牧村
65.2%
#2
長野県 天龍村
62.1%
#3
群馬県 神流町
61.5%

高齢化率TOP15

日本全体の高齢化率は約29%とされていますが、 今回のTOP15はいずれもその2倍前後、あるいは それ以上の水準に達しています。人口が数千人規模の 小さな町村ほど、若年層の流出の影響がストレートに 比率へ反映されやすく、極端な数値が出やすい という特徴があります。

1. 群馬県 南牧村
65.2%
2. 長野県 天龍村
62.1%
3. 群馬県 神流町
61.5%
4. 福島県 金山町
60.9%
5. 奈良県 御杖村
60.2%
6. 高知県 大豊町
58.6%
7. 奈良県 東吉野村
58.3%
8. 福島県 飯舘村
57.3%
9. 山口県 上関町
56.4%
10. 徳島県 上勝町
55.9%
11. 高知県 仁淀川町
55.6%
12. 福島県 昭和村
55.6%
13. 奈良県 川上村
55.5%
14. 青森県 今別町
55.3%
15. 和歌山県 古座川町
55.2%

分析:小規模な山間部自治体に集中

今回のTOP50のうち、29自治体が人口3,000人未満の 小規模な自治体です。1位の群馬県 南牧村(高齢化率65.2%、人口1,611人)をはじめ、 上位には奈良県・群馬県・長野県・高知県・徳島県といった 山間部を抱える県の町村が数多くランクインしています。 都道府県別に見ると、TOP50の中で最も多くの自治体が 入っているのは奈良県で、8自治体が 該当します。奈良県は紀伊山地を中心に山間部の町村が多く、 若年層の都市部への流出が長年続いてきたことが 背景にあると考えられます。

また、福島県の自治体が複数ランクインしている点にも 注目が必要です。これらの自治体の一部は、2011年の 東日本大震災・原発事故の影響で長期にわたり避難指示が 出されていた地域を含みます。避難指示の解除後、 帰還した住民の年齢構成が高齢層に偏る傾向があり、 これが高齢化率を押し上げる一因になっています。 つまり、同じ「高齢化率が高い」という結果でも、 長期的な人口流出による自治体と、災害からの 復興途上にある自治体とでは、背景がまったく異なる という点に注意が必要です。

全国平均の高齢化率は、市区町村単位の単純平均で 約54.1%であり、これは人口で重み付けした 全国計の高齢化率(約27%)より27.1ポイント高くなっています。 これは、人口の少ない町村ほど高齢化率が高い傾向にあり、 単純平均では小規模自治体の影響が大きく出るためです。

高齢化率の高さは何を意味するのか

高齢化率が高い自治体では、医療・介護サービスの 需要が高まる一方、現役世代の税収は限られるため、 行政サービスの持続性が課題になりやすいという 共通した構造があります。特に人口3,000人未満の 町村では、公共交通の維持や、商店・診療所といった 生活インフラの維持そのものが難しくなりつつある 地域も少なくありません。一方で、こうした地域では 住民同士の距離が近く、地域コミュニティによる 支え合いが機能している例も多く見られます。 近年は、こうした小規模自治体同士が連携して 医療従事者を確保したり、オンライン診療を 導入したりする動きも広がっています。

高齢化率ランキングの上位自治体は、日本が 今後さらに広い範囲で直面していく人口構造の 変化を、一足先に経験している地域とも言えます。 こうした自治体の取り組み(医療・介護の連携体制、 移住支援、関係人口の創出など)は、これから 高齢化が進む他の地域にとっても参考になる 事例が多く含まれています。ランキングを 「深刻さの指標」としてだけでなく、「先進的な 取り組みの現場」として見る視点も大切です。

日本全体の高齢化とランキングの関係

日本全体の高齢化率(65歳以上人口の割合)は 約29%で、世界で最も高い水準にあります。 今回集計したTOP50自治体は、いずれもこの 全国平均を大きく上回る50.8%以上という水準です。日本の高齢化は、 都市部より先に地方の小規模自治体で進行し、 その後、時間差を伴って都市部にも波及していく という構造になっています。つまり、現在の TOP50自治体で起きていることは、数十年単位で 見れば、いずれ多くの自治体が直面する可能性のある 未来の姿でもあります。

高齢化率が29%を超える自治体は今回のTOP50を含め 全国に多数存在し、今後全国平均自体がさらに 上昇していくと見込まれています。本サイトでは、 高齢化率とあわせて財政力指数のランキングも 掲載しており、高齢化が進む自治体の財政状況を 数値で確認できます。

平均年齢が若い自治体ランキングを見る少子高齢化ギャップ分析を見る

まとめ

高齢化率ランキングの上位には、奈良県・群馬県・ 長野県・高知県・徳島県といった山間部を抱える 県の小規模町村が並ぶ一方、福島県のように 震災の影響という特殊な事情を抱える自治体も 含まれていました。単純な順位だけでなく、 その背景にある地理的条件や歴史的経緯まで 踏み込むことで、データの持つ意味はより深く 理解できます。

💬 運営者のひとこと
自治体職員をしていたころ、「高齢化は地方の問題」 という意識がどこかにありました。ですが実際には、 都市近郊のニュータウンでも高齢化は確実に進んでいます。 しかも、かつて同じ世代が一斉に入居した地域ほど、 ある時期を境に一気に高齢化率が跳ね上がる傾向があり、 このランキングの下位(まだ高齢化率が低い側)にいる 自治体の中にも、実は数年後に急上昇する予備軍が 含まれている可能性があります。今の順位だけでなく、 その自治体がいつ人口が増えた地域なのかも、あわせて 見ておきたいポイントです。
筆者について:元自治体職員・現データコンサルタント。行政・民間で10年以上、 統計データの分析と可視化に携わっています。運営者情報を見る →
ランキングを見る →