交通事故発生件数ランキング分析:「田舎は車社会だから事故が多い」は誤解だった
都道府県別の交通事故発生件数(人口10万人あたり)を分析すると、静岡県が全国最多の494.5件でした。「車社会の田舎ほど事故が多い」という直感を検証するため人口密度との相関を調べたところ、相関係数はわずか0.15で、ほぼ無関係という結果になりました。
公開日:2026年9月3日
データ更新日:2026年7月15日(e-Stat 公開データに基づき自動更新)
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総務省「社会・人口統計体系」(2024年度)をもとに、 都道府県別の交通事故発生件数(人口10万人あたり)を 分析しました。「公共交通機関が少ない地方ほど、 車に頼らざるを得ず事故が多いのではないか」という 仮説を、本サイトの人口密度データと掛け合わせて 検証しました。
1位は静岡県、上位に人口密集地も過疎県も混在
1位は静岡県(494.5件)、2位は群馬県 (479.3件)でした。3位の福岡県、5位の 愛知県のように人口密度が比較的高い都道府県が 入る一方、群馬県・佐賀県のように人口密度が さほど高くない県も同じ上位グループに入っています。
人口密度とはほぼ無関係という意外な結果
人口密度と交通事故率の相関係数はわずか0.15でした。犯罪率ランキング 分析の記事で見た人口密度との相関(0.43)と比べても、 はるかに弱い関係です。上位10都道府県の平均人口 密度は996人/km²、 下位5県の平均は124人/km²で、大きな差はありません。「車社会の田舎 ほど事故が多い」という直感的なイメージは、少なくとも 都道府県単位のデータでは裏付けられませんでした。
これは、交通事故の発生に人口密度以上に影響する 別の要因(道路の構造、幹線道路の交通量、気候・ 積雪、運転免許保有率など)があることを示唆して います。単純に「都会か田舎か」で交通安全を語る ことはできないようです。
交通事故が少ないのは島根県・秋田県などの日本海側
下位には島根県(107.8件)・秋田県・ 鳥取県・岩手県・新潟県と、日本海側や東北の県が 並びます。これらの県は人口密度は低いものの、 交通量そのものが少ないことが、事故件数の少なさに つながっている可能性があります。
データを読むときの注意点
交通事故発生件数は人口10万人あたりで算出されて いますが、実際の事故リスクは走行距離や交通量に 対する割合で見る方が適切な場合もあります。また 都道府県単位のデータのため、県内でも幹線道路 沿いと山間部では実際の事故リスクが大きく異なる 可能性があります。
Q&A:交通事故発生件数ランキングについてよくある質問
Q. 交通事故発生件数(人口10万人あたり)が最も多い都道府県はどこですか?
A. 静岡県(494.5)です。2位の群馬県、3位の福岡県が続きます。
Q. 「車社会の田舎ほど交通事故が多い」というのは本当ですか?
A. データからは裏付けられませんでした。人口密度と交通事故率の相関係数はわずか0.15で、ほとんど無関係です。上位10都道府県の平均人口密度(996人/km²)と、下位5県の平均(124人/km²)を比べても、明確な傾向差はありません。
Q. 交通事故が少ない都道府県はどこですか?
A. 島根県(107.8)が最も少なく、秋田県・鳥取県・岩手県・新潟県が続きます。
まとめ
交通事故発生件数は、犯罪率とは異なり人口密度との 関係がほとんど見られませんでした。都道府県別 平均年収ランキング分析の記事で紹介した通り、 静岡県は「稼げて治安も良いが事故はワースト1位」 という多面的な結果になっています。1つの指標だけで 地域を評価しないことの大切さが、ここでもあらためて 確認できました。